私にとってのAndroid、というかスマートフォン事情

それこそスマートフォンなんて言葉が一般にほとんど知られていなくて、電車で使ってると好奇の目で見られるような時代が、言うほど昔のことじゃなくてそれこそ数年前はまだ有り得たということが素直に驚きです。

3年前に通勤電車の中でアドエスを使っていたらチャラい兄ちゃん達に「あれってオタクが使うやつやろ?」なんて言われたのも今では嘘みたいですね。

やっぱりiPhone登場の影響は甚大でした。
ここまでわかりやすく世間の意識を塗り替えてしまうほどの流行、その要因というのはそれだけで偉大。
今では電車に乗るとiPhone触ってる人を見ないほうが珍しい。

私が初めて手にした携帯はW-ZERO3[es]でした(PHSだけど)。
高校に入って、バイトを始めて、自腹で購入しました。毎月金がかかるというのは勇気がいったけど、現物が手元に届いて、電源を入れたときはとても嬉しかったのを覚えています。
WindowsMobileも、どんどん自分に使いやすく変化していくのが嬉しかった。
その当時からスマートフォンは私の趣味の一つです。「これは流行るぞ!」と思いましたね。実際はビジネス用途や趣味止まりで一般には全然でしたが。

[es]→アドエス→ハイブリと機種変更して、去年001HT(Desire HD)を購入した時は久々にグッときました。
正直、WindowsMobileが一般にほとんど見向きもされなかったことも当然と思えるほどに。大体もっさりしすぎなんですよね。
これは"今になって"スマートフォンが流行るのもわかるなぁ、と。

今これだけスマートフォンが一般に普及したのはやはりiPhoneの根拠のない「オシャレ感」が市場を開き、スマートフォン全般に「なんだかクール」な印象を植え付けたことが大きいように感じます。
決して否定ではなく、ただマーケティングの上手さを純粋に尊敬します。Microsoftはそこがド下手クソだったからなぁ。

そしてそこにAndroidが多様性を掲げて華々しく現れ、ユーザにiPhone以外の選択肢を与え、現状スマートフォンOSのシェアはほぼiOSとAndroidの二つに大別されたのかなぁ、と個人的には思います。

もう公衆の場でスマートフォンを使っていても変な目で見られることは無くなりました。
たった数年で私にとってはとても過ごしやすい世の中になったものです。

あとは、この流行が一過性のものなのかそうでは無いのかがまだわからないのが気になるところですね。勢いで買っちゃったユーザが今後どう転んでいくのかが分かれ目でしょうか。
本当に"使っている"人よりも"触ってる"レベルの人がまだまだ多そうなのもネックです。特にAndroidはセキュリティ面でも一段と気を配る必要があります。
こういう問題は何かあってから騒ぎになるのが常ですから。
順調ではありますが内包する問題も多い。

「Googleが携帯機向けOSを開発」というニュースが初めて流れた時、心躍りました。
当時はこんなに大きな流れになるとは思ってもいなかったので嬉しい反面今では不安もあります。

私個人は別に流行が廃れようが構いません。元に戻るだけですよね。

スマートフォン界隈が(大人な事情という意味でなく、より良い技術という意味で)正しい方向に、長く長く、発展が続いてゆく事を願うばかりです。

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